
新型コロナウイルスは社会全体を大きく揺るがしました。
今まで当たり前に行ってきたことができなくなったこと、一人ひとりにも様々な制限が課せられるなど、2年以上経過した現在でも影響が続いています。
その影響は都市部で発生していた「通勤ラッシュ」にも変化をもたらしました。
新型コロナウイルスが通勤ラッシュにもたらした影響とは、そして現在の通勤ラッシュの状況はどうなっているのかについて紹介します。

コロナ前の通勤ラッシュから混雑率は減少
JR東日本の調査によると、山手線ではコロナ前から通勤客が50~70%減少したとのことです。
つまりコロナ前の電車の車内がぎゅうぎゅう詰めになっている状態は解消されていたと考えられます。
コロナウイルスの流行が始まったことにより、「密」の状態を避けようという動き、テレワークの普及が急激に進んだことが混雑率の減少につながったのでしょう。
とはいえ、全く混んでいないということでもありません。元々の通勤ラッシュでの混雑度合いが大きかっただけに、多少減ったとはいえ、やはり人は多くいます。
2022年に入ってからも混雑率は横ばい状態で、結局のところ通勤ラッシュはなくなったわけではないのです。

混雑する理由
コロナ前から多少は混雑率が減っているものの、通勤ラッシュはまだあります。
コロナ禍はまだ終わっておらず、いつ終わるかの目処も立っていない状況です。
それなのになぜ通勤ラッシュもなくならないのか、ここにはいくつかの理由があります。
コロナに慣れてしまった
新型コロナウイルスの感染者が日本でも出たという最初の頃や、初めて緊急事態宣言が出された頃などは、かなり多くの人が恐怖を感じたのではないでしょうか。
だからこそ密を避け、移動を控えるなどの行動をしていたわけです。
しかし、感染者は増減を繰り返し、コロナ禍は大変長引くこととなりました。
そうして徐々にコロナ禍の生活に慣れて危機感も薄れてきたという人も少なくありません。
少しぐらい移動しても大丈夫だろう、電車やバスでも換気はされているから心配ないだろうという気持ちにより、コロナ前にしていた生活に戻っていくのです。
しっかり感染対策を行っていても感染してしまう人も多いので、諦めの気持ちが行動に出る人もいたと思います。
このような心理からコロナ前のように出勤しようという人が増え、通勤ラッシュが起きるのです。
規制が少なくなった
コロナの感染者が増えるたびに、東京都では様々な自粛要請が出されてきました。
不要不急の外出を控える、人との接触をできる限り減らす、会食の人数制限など、多くの人が協力し合ったことで一時感染者を大幅に減らすことができたのです。
感染者が減少傾向になり、またワクチンの普及や感染時の対策などが整ってきたことに伴い、規制が緩やかになっていきました。
2022年現在では、テレワークを継続している会社も多いですが、コロナ前同様に出勤させるという会社も多くなっています。
このことにより、多少人数は減っていても通勤ラッシュはなくなっていないということになるのです。

通勤ラッシュを避けるためには
2022年現在、いくらか人数が減ったとはいえ、混雑している時間帯はまだまだあります。
そのような中、少しでも混雑を避けられるなら避けたいと考える人は多いのではないでしょうか。
通勤ラッシュを避ける方法として考えられることはいくつかあります。
例えば、電車やバス、車などを使わなくても済むように会社の近くに引っ越すということも手段の一つです。
逆に今住んでいる自宅近くの会社に転職するということも手段として挙げられます。
しかし引っ越しや転職は時間も労力も使うため、すぐに実行することは難しいでしょう。
以下では、もっと簡単にすぐ実行できる、通勤ラッシュを避ける手段について紹介しています。
通勤時間や通勤ルートを見直す
通勤する時間を少し早めるだけでも、状況が変わることがあります。
いつもは7時半の電車に乗っていて混雑しているということであれば、それよりも前の時間に電車を利用するのです。
いつもより早く着くことで、「朝活」もできます。
また違う路線、違う道でも通勤できるという人は、ルートを変えてみるのも効果的です。
ただ遠回りになってしまうこともあるので、時間に余裕をもって通勤するようにしましょう。
公式サイトやアプリで混雑状況を調べる
電車で通勤しているなら、鉄道各社の公式サイトやアプリを利用するのがおすすめです。
電車やその車両の混雑状況が確認できます。
同じ電車でも比較的空いている車両があるかもしれません。
また東京メトロ、西武鉄道、京王電鉄を利用している場合は、混雑状況を把握できるポスターがありますのでチェックしてみてください。
まとめ
コロナ禍に突入して2年以上経った2022年、通勤ラッシュはまだ存在しています。
コロナ前に比べると若干人の流れは少なくなってはいますが、混雑していないわけではありません。
コロナ関連の規制が緩やかになったことで、今後ますます混雑率が上がる可能性があります。
通勤時間をずらす、通勤ルートを見直すなどして快適な通勤ができるようにしてみましょう。
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