お客様から「御影石床(バーナー仕上げ)の色味を濃くしようと思い、ワックスを塗布したがムラになってしまった」とのご相談をいただきました(下の写真をご覧ください。一部(左下)テスト施工を行ったため黒くなっています)。
こちらは、都内のマンションのエントランス床。約30㎡程度の広さですが、数ヶ月前に一部の石が歩行時に浮き沈みをするとのことで、4枚分張り替えを行ったそうです。
ただ、元々何かしらのコーティングが既存の石に塗られていたせいか、周りとの差が出てしまいました。
張り替えを担当した業者によると、とりあえずコーティングを塗ることを思いつき、ワックスを塗布したところ、色味は濃くならず、液だれのシミ跡も発生したことにより、慌てて弊社へご相談が来ました。
前回でも記載した通り、樹脂系ワックス(樹脂系コーティング剤)は上から蓋をしてしまうことになるため、石材に塗って良いことは一つもありません。
著者
新井田康介(にいだこうすけ)
株式会社タックアンドカンパニー代表
株式会社タックアンドカンパニーは、国内初の石材メンテナンス会社として1985年に創業。
数多くの建材に使われる素材の中で、最もメンテナンスが難しいとされる石材をいかにシンプルに綺麗に維持できるかを追い求め、最適なメンテナンス商品を開発しました。
特に研磨に関しては、今まで不可能とされてきた黒御影石とセラミックタイルの完全修復を可能とした「マイクロポリッシュ」を開発。大理石フロアーの 再研磨だけでも10万㎡以上の実績があります。
株式会社タックアンドカンパニー HP
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