お客様から「大理石の床を酸性洗剤で洗浄したらムラになってしまった」とのご相談をいただきました(下の写真をご覧ください)。
こちらは、都内のマンションのエントランス床です。下駄箱の下部分も酸焼けのムラがあり、約4㎡程度の広さです。
現調でお話を伺ったところ、トイレ洗浄用の酸性洗剤を薄めて洗浄して綺麗にしている動画をYouTubeで見たとのことで、同じように施工されたらしいですが、酸焼けがくっきり目立っています。
素材は大理石で、石種は「キャメルベージュ」だと思いますが、大理石へのメンテナンスとしてはタブーな方法になります。理由としては、大理石の主成分は炭酸カルシウム(CaCO3)であり、酸性の液体を垂らすと成分が溶けてしまうからです。そのため、画像のようにツヤが無くなりムラが発生してしまいます。
著者
新井田康介(にいだこうすけ)
株式会社タックアンドカンパニー代表
株式会社タックアンドカンパニーは、国内初の石材メンテナンス会社として1985年に創業。
数多くの建材に使われる素材の中で、最もメンテナンスが難しいとされる石材をいかにシンプルに綺麗に維持できるかを追い求め、最適なメンテナンス商品を開発しました。
特に研磨に関しては、今まで不可能とされてきた黒御影石とセラミックタイルの完全修復を可能とした「マイクロポリッシュ」を開発。大理石フロアーの 再研磨だけでも10万㎡以上の実績があります。
株式会社タックアンドカンパニー HP
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