作業着で効率UP?ビル業界におすすめの近年進化を続ける作業着の機能を紹介!

ビルポ事務局

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耐久性や肌の保護力が向上する代わりに、動きやすさや暑さを犠牲にしなければならなかった作業着。

屋内外問わず、着用義務がある現場作業の方にとっては、身体への負担やストレスへの影響も小さくありません。

そんな作業着が、昨今急速な進化を遂げており、身に付けている方が快適さを感じられる商品も登場しています。

本記事では、作業着の注目機能に焦点を当てて解説していき、最後にビルメンテナンス業務におすすめの機能をピックアップします。

「どんな作業着を購入すればよいか分からない」「最近の作業着を知りたい」といった方は、ぜひご覧ください。

注目の作業着機能一覧

日進月歩で新しい機能が登場している作業着。ここでは注目の作業着機能を12種類、紹介していきます。

  • 電動ファン付き
  • 低発塵
  • 帯電防止
  • 防虫加工
  • 防汚加工
  • 制菌加工
  • 抗ウイルス加工
  • 撥水・防水加工
  • 吸汗・速乾加工
  • 防炎加工
  • 反射材
  • ストレッチ性

それぞれ詳細に見ていきましょう。

電動ファン付き

①電動ファン付き.png

参照:丸十服装株式会社HP

空調風神服|作業現場・工場の暑さ対策に空調ファン付作業服

熱中症のリスクが高い夏の暑さを克服するための機能が「電動ファン付き」です。「空調作業着」「空調作業服」ともいいます。

作業着に取り付けられた空調ファンが外気を吸い込み、汗を気化させることで衣服の中を涼しく保ちます。

また首元や袖口から風が抜けていくため、より涼しさを感じることが可能です。

使用エネルギーも少ないため、環境に優しくエコという特徴も。

建設現場や土木現場をはじめ、夏場の屋外作業着として重宝されています。

バッテリー切れに注意が必要ですが、多くの電動ファン付き作業着は8時間前後稼働させることが可能です。

参照:

ワークキング 「【2022年最新】新機能に注目!空調服グループの新商品ランキング情報!」

丸十服装株式会社「空調風神服 | 作業現場・工場の暑さ対策に空調ファン付作業服」

unidepot 「ファン付き作業服(空調服®・エアークラフト・空調風神服)特集」

低発塵

②低発塵.png

参照:

丸十服装株式会社 「厚手(秋 冬)素材|低撥塵(ホコリをださない)素材 作業服」

丸十服装株式会社 「GI804シリーズ | 秋・冬 帯電防止 (IEC規格) 作業服(男女兼用)」

半導体工場、電子部品工場、印刷工場、自動車部品工場、薬品・食品工場、手術室など、製品や容器への異物混入が重大な影響を与えます。

このような職場で働く方にとって作業着からホコリを発生させない、ホコリやチリを作業着に付着させない機能を持つ「低発塵」の作業服が必要です。

低発塵機能を持つ素材には、「長繊維」があります。長繊維は、最初から最後まで途切れのない長い1本の糸で作られ、糸が長い分が抜けにくく、したがって、繊維からのホコリの発生を抑えることができます。

また、樹脂で作られた手袋は、手袋自体の発塵が少ないため、異物が出にくいです。

参照:

丸十服装株式会社 「厚手(秋 冬)素材 | 低撥塵(ホコリをださない)素材 作業服」

SHOWA 「発塵対策」

帯電防止

③帯電防止.png

冬の乾燥した時期は特に、衣服を脱ぐ時や、エレベータのボタンを触った時、パチッと音がして痛みを感じることがあるでしょう。

そんな時に、親水性のポリマーや帯電防止カーボンを用いて加工された作業着であれば、作業着から静電気をできるだけ発生させない・付着させないようにできます。この機能が「帯電防止」です。

合成繊維は摩擦で静電気を起こしやすく、作業着を着脱する際「放電」が起こってしまうことも。

そうなると、ただバチっと痛みを感じるだけでなく、人体にショックを与えることもあります。

微弱の静電気でも製品に影響が生じてしまう半導体工場では、静電気を作業着で防ぐことが非常に重要です。

帯電防止の作業着が用意できなければ、「静電気防止剤スプレー」などを取り入れましょう。

参照:

丸十服装株式会社 「厚手(秋 冬)素材 | 超制電・高制電 (IEC規格) 作業服」

キーエンス 静電気ドクター 「静電気とは」

東京都クリーニング生活衛生同業組合 「衣服と静電気の関係について」

日本化学繊維協会 「便利な繊維/安全な機能 制電」

防虫加工

④防虫_1.png

近年では地球温暖化が進み、夏は「猛暑」になることが多いです。

これを避けるために、日中の暑い時間帯を避けるために、夜間の作業に切り替える企業もあります。

夜は日中に比べて涼しい一方で、最も虫が活発になります。

夜間の仕事ではライトを使用するため、虫(特に蚊)が集ってきて刺さされやすくなってしまいます。

蚊やハエなどの虫を寄り付かないようにする機能が「防虫加工」です。

作業着単体で防虫効果がある「防虫繊維素材」と、衣類の上に防虫効果があるカバーを二重に着る「防虫カバー」の2種類の方法があります。

前者は、特別に研究開発された防虫繊維素材の作業着なので、虫が止まったりくっ付いたりしても、すぐに逃げていくため、刺されるリスクを抑えることができます。

後者は、通常の衣類の上に、防虫加工がされた網やメッシュのカバーを被ることで、ほぼ完全に虫の寄せ付けを防ぐことが可能です。

作業がしづらくなることや、夏場であれば蒸れて暑くなるデメリットがあります。

2021年ワークマンから『着る網戸』という画期的な防虫ウェアが発売されましたが、このヒットアイテムは毎年完売になるほどの人気ぶりです。

この通称『着る網戸』(メッシュ素材×防虫加工「DIAGUARD(ディアガード)」のシリーズ)では、網戸のようなメッシュのフードで顔全体を覆うことができるので、蒸れることがありません。

④防虫_2.png

参照:

BE-PAL 網戸を着る!?ワークマンの新商品は新感覚防虫ウェア

YAMA HACK
コレは買い!2022年ワークマン「キャンプギア&春夏新製品発表会」潜入レポート
アウトドアでうれしい!防虫加工「DIAGUARD」搭載アイテム

現場や状況に合わせて、最適な防虫加工の種類を選択するようにしましょう。

参照:

FOXFIRE

BE-PAL

防汚加工

作業着の繊維を樹脂などで埋めることで、汚れを入り込ませないようにする機能が「防汚加工」です。工場や設備管理の現場など、しつこい汚れ(油、泥、皮脂、化粧品など)が付着しやすい業務では、見た目にも清潔感をキープすることも大事ですよね。

防汚加工のメカニズムは、撥水撥油加工により汚れを付きにくくする方法や、付いた汚れを落ちやすくする方法などがあります。生地に「撥水撥油機能」「SR(ステインリリース)機能」※を付与させるフッ素系の仕上げ処理剤でコーティングされます。

とはいえしつこい汚れを完全に防ぐことはできないこともありますので、繰り返しの洗濯でも形状を維持できる、洗濯耐性の強い作業着を選びましょう。

※洗濯のときに付着した汚れを落としやすくできる

参照:

ユニフォームタウン 「作業服・作業着は着ていく現場の環境に合わせた「機能」を選ぼう!」

丸十服装株式会社「厚手(秋 冬)素材 | 防汚 / 撥油 作業服」

ワーク・キング 「制服ご担当者必見!知るだけで着たくなる最新作業着の便利機能!」

ユニフォームタウン 「防汚加工」

制菌加工

グラフィックス2.png

制菌加工は、繊維に薬剤を含ませることで、菌の増殖を抑制します。合成繊維を作る前の原料の段階で薬剤を練り込む方法と、作業着ができた後にスプレーで加工していく方法があります。

某繊維製品関連メーカーが、未加工の生地と制菌加工済みの生地を対象に、有害菌の繁殖具合を比較しました。

制菌加工された生地に関しては、菌数が急激に減少していたという結果が得られたそうです。

ビルメンテナンス業界においては、不衛生な環境で清掃作業をする機会の多い清掃関連の方におすすめです。

参照:

ユニフォームタウン

RUKUTEN

株式会社タナベ刺繍ホームページ

株式会社テラモト:コラム

抗ウイルス加工

⑤抗ウイルス_2.png

参照:株式会社SOPIC 「着る虫よけ」BUGOFFバグオフ

コロナウイルスが流行する中、「なるべくウイルスに触れる機会を減らしながら作業をしたい」という要望を叶えてくれるのが、「抗ウイルス加工」の作業着です。

「洗濯したら効果が落ちるのでは?」と心配になるかもしれませんが、糸に虫除けの忌避剤が練り込みで入っている商品であれば、何度洗濯しても効果が落ちにくいという利点があります。

ウイルスの中には「蚊」から媒介するものもあると言われており、蚊からウイルスを運ばれて感染症にかかる人は、世界で年間5約億人以上いると言われています。

確かに蚊を媒介して感染症にかかるケースはデング熱やマラリヤなど、日本ではあまりなじみのない感染症が多いですが、日本医師会のHPに掲載されている「デング熱に関するQ&A(厚生労働省作成)」では、日本のほとんどの地域(青森県以南)で生息するヒトスジシマカはウイルスを運ぶと書かれています。

ただ、昨今さまざまな新種のウイルスが発生していますので、日本国内でも脅威をもたらす新しいウイルスには注意する必要があるでしょう。

参照:

ユニフォームタウン 「作業服・作業着は着ていく現場の環境に合わせた「機能」を選ぼう!」

株式会社SOPIC 「BUGOFF」

広島市役所 「蚊に刺されることでかかる感染症(デング熱、ジカ熱など)に注意しましょう!」

国立感染症研究所 「日本脳炎 2007~2016年」

撥水・防水加工

⑥撥水・防水加工.png

梅雨時期の屋外現場では作業着が濡れてしまい、身体が冷えて風邪をひく、作業着が重くなり作業効率が落ちるなどの支障が生じます。

撥水・防水加工がされた作業着であれば、それらのリスクを軽減することが可能です。まず、両者の違いを見てみましょう。

・撥水加工:水を弾きやすくする機能。生地に撥水剤(フッ素樹脂)を浸透させ、高温で処理します。生地の表面に水滴が落ちるとコロコロと転がり、水の浸透を防ぎ、汚れを付着しにくくします。

・防水加工:水を染み込みにくくする機能。塩化ビニルや合成ゴムなどの水を通さない素材で作ったり、生地の隙間に合成樹脂やゴムを塗り込んだりすることで、水を通さないようにできます。

撥水加工は、表面に撥水加工を施しているだけなので、使用すればするほど効果は落ちていきます。

一方防水加工は、水の浸透をほぼ完全に防ぎます。ただ、撥水加工と違い布目の隙間がなく、蒸れやすいというデメリットがあります。

https://www.l-m.co.jp/blog/?p=3783

https://daily-cleaners.com/blogs/blog/20201026

吸汗・速乾加工

汗を急速に吸い取り、即座に乾かす機能が「吸汗・速乾加工」です。夏場に大量の汗をかいてしまうと、じめじめしてストレスになる、汗で身体が冷えて風邪をひく、などの状況を招いてしまいます。

吸汗・速乾の効果をもたらすために用いられるのがポリエステルです。実はポリエステル繊維自体にはほぼ吸汗の性能はなく、他の繊維と組み合わせたり、加工したりすることで機能を持たせています。

吸水性がほとんどないから速乾性に優れているとも言えますが、ポリエステル繊維は、「疎水性繊維(繊維が水分を吸収しない性質)」に属し、繊維内部まで水分を吸収させません。そのため、綿にはない特徴である「速乾性」を維持できるのです。

作業中でもドライタッチな快適性を維持することは効率面で大事ですよね。また、通気性が高いことで熱中症対策にもつながります。

参照:

丸十服装株式会社 「薄手(春 夏)素材 | 吸汗速乾 作業服」

WorkOn 「汗をかいても、サラサラ快適♪吸汗・吸水・吸湿・速乾の仕組みを徹底解明します‼︎」

防炎加工

⑦防炎加工.png

綿やポリエステルを素材とする通常の作業着は可燃性が高く燃えやすくなっています。

防炎でより安全性を高めたい場合、不燃性の高いリンやハロゲン系の化合物を染料と併用して吸着させ、燃えるリスクを軽減させることができます。

「防炎加工」の作業着は、燃えづらく、かつ燃え広がりにくいため、電気や火を扱う現場で重宝されます。溶射など火を扱う作業者にとっては必須となるでしょう。

ビルメンテナンスの現場ではなかなか用いられないことが多いかもしれませんが、万が一火を扱う作業を行う際は安全面を考えて検討してみましょう。

参照:

ユニフォームタウン 「作業服・作業着は着ていく現場の環境に合わせた「機能」を選ぼう!」

丸十服装株式会社「厚手(秋 冬)素材 | 難燃・防炎・防火 作業服」

日本化学繊維協会 「便利な繊維/安全な機能 難燃・防炎」

反射材

⑧反射材.png

参照:丸十服装株式会社HP ASI400シリーズ | 秋・冬 JIS 帯電防止 難溶融 反射 作業服

参照:丸十服装株式会社HP COC170シリーズ | 秋・冬 反射材付 帯電防止作業服 (男女兼用)

光に反射する素材である「反射材」を組み込んだ作業着も増えてきました。視認性を高めることで、着用者の安全を確保することができます。

反射材は、「再帰反射」という性質を持ち、通常の反射と異なり、光がどのような方向から当たったとしても光源に向かって反射するような特徴になっています。

従って、車のヘッドライトの光が当たると、その光は自動車に向かってそのまま反射されます。夜間の道路沿いの作業や、夜間見回り時などにおすすめです。

<情報参照元>

丸十服装株式会社 「厚手(秋 冬)素材 | 反射材(反射テープ/反射パイピング)付 作業服」

ストレッチ性

伸縮性が高い素材で織り込み、ストレッチ性を追求する作業着は、現場作業の生産性を向上させるうえで非常に重要です。

服のひきつりによる動きづらさは、作業効率を落とすだけでなく、日々のストレスに繋がります。

立つ・座る、姿勢が変わりやすい、重い物を持ち上げることが多い、といった作業が多い業務におすすめです。

また、「伸ばしっぱなし」ではなく、ストレッチからの「復元性」が高い素材であれば、長く着用できるので、ストレッチ性の作業着はこちらの観点で選ぶようにしましょう。

<情報参照元>

ユニフォームタウン 「作業服・作業着は着ていく現場の環境に合わせた「機能」を選ぼう!」

丸十服装株式会社 「厚手(秋 冬)素材 | ストレッチ 素材 作業服」

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ビルメンテナンス業務であるとよい作業着機能

このように多種多様な機能が誕生している作業着。多い分、何を選べばいいか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。

ここではビルメンテナンス業務を「一般清掃業務」「設備管理業務」「警備業務」の3種に分け、それぞれにおすすめの作業着機能について紹介します。

一般清掃業務

一般清掃業務とは、床、壁、扉、備品などを清掃する清掃業務や、空気環境や飲料水・排水などを基準以上で維持する衛生業務などを指します。

ビル内を清潔かつ安全に利用いただくためには必要不可欠なメンテナンス業務です。

一般清掃業務の作業着には、ストレッチ性、防汚加工、制菌加工、撥水・防水加工の機能がおすすめです。

不衛生な環境で清掃作業をすることが多いため、制菌加工機能があれば、安全性を高く業務に取り組めるでしょう。

設備管理業務

設備管理業務とは、電気、空調など、ビル内に設置された各種設備の点検・監視・運用・修繕を行う業務を指します。

設備管理業務の作業着には、電動ファン、低発塵、防虫加工、防汚加工、吸汗・速乾加工、ストレッチ性の機能がおすすめです。

中でも、設備付近は熱を発しているため高温になることが少なくありません。電動ファン付き作業着であれば、快適に作業に取り組めるでしょう。

警備業務

ビルに警備員が常駐し、防犯・防火に取り組むのが警備業務です。

警備業務の作業着には、反射材とストレッチ性の機能がおすすめです。夜間時の業務も多いことから、反射材は備わっていて損はありません。ストレッチ性兼反射材の作業着であればよいでしょう。

<<さいごに>>

暑い・動きづらい・汚れがとれない、といった作業着が一般的だった時代から、現在は様々な機能を備えた商品が登場し、作業着は快適に業務に取り組める必須ツールとなりました。

一方で、機能が多すぎることから何を選べばよいか迷う方も少なくありません。まずは自社の業務に合った機能を見つけ、そのうえで価格やプラスアルファの機能を選定し、購入するようにしましょう。適切な作業着を賢く選んで、業務効率化アップしていきましょう!


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