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生まれつきのもの?もしくは生育環境?サイコパスの原因について紹介

生まれつきのもの?もしくは生育環境?サイコパスの原因について紹介

サイコパスというと反社会的な人格のこととなんとなく知っている人も多いでしょう。

 

サイコパスは異常犯罪者などごく一部の人と思っているかもしれませんが、実際は普通に社会に溶け込んで生活している場合が多いです。

ところでサイコパスの人は何が原因として、そういった人格を形成してしまうのでしょうか?

 

サイコパスの特徴ってどのようなもの?

サイコパスには平気でうそをつく、他人の心の痛みがわからないなどの特徴があります。

その一方で脳をスキャンしてみると、脳の構造的にもいくつか特徴があるといわれています。

 

眼窩皮質と扁桃体周囲の活動低下が顕著

サイコパスの脳をスキャンした画像を見ると、健常な人と比較して眼窩皮質と扁桃体周囲部分の活動の低下の著しいことがわかります。

この領域は他者との感情の共有に関わる部分です。また熱い認知のために使用される領域でもあります。

 

冷静な計画のもとで他人を操ることに長けている

眼窩皮質と扁桃体周囲の活動低下によって、他者との感情共有に問題が生じています。

また情動に関わる認知機能も鈍いです。

 

理性で抑えることができずに衝動的に何か行動する可能性もあります。

一方で前頭前皮質背側システムという理性的な認知に関わる領域の活動は活発です。

 

このため冷静に計画を立てて、自分の目的実現のために他人を利用できます。

この時に良心の呵責が一切伴わないので、サイコパスと関わると厄介です。

 

サイコパスには男女差がある?

同じサイコパスでも男女でその特徴について若干違いがみられるといわれています。

男性の場合、衝動的に行動しがちです。

 

サイコパスの男性は短期的な利益にしか興味を持たない傾向があるといわれています。

ですから自分に都合の悪いことが起きるとすぐにその場から逃げ出そうとします。

例えば上司に注意されるとすぐにその会社を辞めようとするなどです。

 

一方女性の場合、性に奔放な方が多くなるようです。

このため、別にそんなに好きではない男性とも肉体関係を持ってしまう傾向が見られます。

これはサイコパスの女性は常に新鮮な刺激を求めたがるからです。

 

ですから肉体的な刺激を満たすためだけに、興味のない男性とも関係を持つわけです。

しかも良心の呵責に乏しいので、お付き合いしている本命男性に対しても後ろめたさや申し訳なさなどを感じることもありません。

 

サイコパスになる原因とは?

そもそもなぜサイコパスになる人が出てくるのでしょうか?

まだはっきりしたことはわかっていませんが、いろいろな要因が指摘されています。

 

先天性のものではないか?

サイコパスになるのは先天的な要因が絡んでいるのではないかとみられています。

アメリカの科学捜査精神科医がシリアルキラーの遺伝子に関する調査を行いました。

 

その結果、シリアルキラーになる人のDNAには何らかの染色体異常の見られることが分かったそうです。

 

その他には先天的に脳構造に異常が見られるのも原因だといいます。

 

上で紹介した特定の領域の活動が極端に低下しているために、普通の人には見られない異常な性格や不可解な言動を起こすのではないかとみられています。

 

その他にも前頭葉や大脳皮質で健常者とは異なる脳波が出ている、言語処理の活動領域が健常者のそれとは異なるなどの報告もされています。

 

先天性の何らかの異変でサイコパスの人格が形成されていると見られていますが、きちんとした裏付けの取れていないのが現状です。

 

後天的な可能性は?

サイコパスになる原因として、生い立ちなどの後天的な要因の可能性も指摘されています。

例えば虐待する親のもとで育てられた、いわゆるネグレクトで親の愛情を受けたことがないとサイコパスになりやすいといわれています。

 

もしくは幼少期にいじめに遭ったことをきっかけにして、サイコパス的な人格が形成されるという説もあります。

しかし一方でサイコパスと後天的な要因とは関係はほとんどないという話もあります。

 

というのは悲惨な環境で育った人間が全員サイコパスになるかというとそうではないからです。

間接的にはサイコパス人格を形成する原因として、後天的なものが影響している可能性はあります。

 

しかし直接的な影響があるかというと、これは疑問です。

このようにサイコパスの原因については、まだはっきりしたことはわかっていません。

 

このため、サイコパス的な人格を有している人に対する有効な治療法は確立されていません。

 

サイコパスの方は決してレアな存在ではないです。もしかすると職場の同僚など、身近な人の中にサイコパスがいる可能性もゼロではありません。

 

サイコパスになるのは、先天的な何らかの異常が原因になっている可能性があります。

しかしサイコパスな人格の形成されるメカニズムはまだはっきりとわかっていません。

 

このため、有効な治療法が確立されていないのが現状です。

サイコパスが近くに現れたら、できるだけ関わらないようにするのが適切な対処法です。

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