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日本で普及が進まない清掃ロボット ぶっちゃけロボット導入で儲かるの?

日本で普及が進まない清掃ロボット ぶっちゃけロボット導入で儲かるの?

展示会を見渡すとたくさんの清掃ロボットが出品されており、次々とニューモデルが登場しています。

とはいえ我々ビルメンにとって「ロボットを導入した新しい仕様の提案はリスクでしかない」と考えている人も多いと思います。

 

「今のままでも売上と利益が出ているなら無理に変えなくても……」。しかし、いつかはロボットの時代がくるなと皆さんも薄々は感じているはずです。

 

清掃ロボットを導入して儲かるのか、そうモヤモヤしている方へ先に結論からお伝えしましょう。

「ロボット導入は儲かります!」

 

今回はどうやったらロボット導入で儲かるのか、なぜ現状ロボット導入があまり進んでいないかの理由を説明していきます。

 

新型コロナで何が変わったのか?

新型コロナの前(2019年)と今とでは、建物を取り巻く環境、とりわけその使われ方が大きく変化しました。

 

オフィスではテレワークが進み、通勤する頻度が劇的に落ちました。出張や支店を作る必要性を感じない業種も増えたとか思います。

 

大学もオンライン授業が当たり前になり、今年度入学した生徒は大学に通う意味すらわからないと言っています。

 

病院でもオンライン診療が一部解禁になり、病院と診察の役割を徐々に別けつつあります。

 

また、オンラインで買い物の方が商業施設での買い物よりも売り上げベースで上回り、今後商業施設含め、すべての建物の在り方が問われる時代となりました。

 

変わりゆく利用者のマインド

次に個人個人のマインドの変化を考えてみましょう。飲食店に行ったとき、スタッフが隣のテーブルで消毒拭きをしていたらどう思ますか?

 

「この店は感染症対策がしっかりされているな」と安心するのではないでしょうか。

 

しかし、コロナの前を思い出してみてください。

 

食べている隣で掃除をされると「食べている隣で掃除なんかするなよ!」「時間をずらせよ!」「もっと隠れてやれよ!」と思っていたのではないでしょうか。

 

このようにお客様や利用者の環境やマインドは大きく変化したのです。

 

その結果、お客様の望むサービスは1日何回という固定された仕様から、人が使ったときに清掃してほしい、使ってないときには清掃はいらないというオンデマンドな(要求に応じて提供する)ものに変わってきました。

 

センサー・ロボット導入は今がチャンス!?

新型コロナの影響でドアやテーブル、手すりにボタンなど清掃の範囲が増え、除菌拭きも増えました。

 

これまで床面中心だったものから床面+立面に、つまり今までの清掃より仕様が増えます。

 

一方でビルメンテナンス業界の悩みと言えば……
 ●万年人手不足
 ●毎年最低賃金が3%UP
 ●請負金額が増えない
 ●スポット提案がなかなか通らない

 

したがってお客様からのオンデマンドな要望に応えるのが困難になってきました。

 

現状では最低賃金が上がったら仕様を下げて凌ぐ、ジリ貧な運営が続いているのではないでしょうか。当然、年々CS(顧客満足度)も下がってきます。

 

その結果、今までビルメンテナンス会社にお任せ状態だったものから、お客様自らがメンテナンスの勉強をし、特にロボットやセンサーを用いたメンテナンスをしたいと考えているのが現状です。

 

そんな清掃ロボット業界にとってチャンスな状況になってきたのですが、これがなかなか難しい問題があるのです。

ロボット導入が進まない3つの問題点

次になぜ清掃ロボット導入が難しいのかを説明します。

 

〇問題点1 プランニングできない

皆さんは日常清掃の工程表は作れると思いますが、ロボットを導入したケースではいかがでしょうか? ほとんどの方が作ったことがないと思います。

 

これは各ロボットメーカーも同様で、ロボットの機能の説明はできますが具体的に現場に入れた時の運用のイメージを作れないのが現状です。

 

また、建物オーナー及び、施主様が導入に踏み切ったとしても、実際に清掃管理をするのがビルメンテナンス会社である限り運用は難しく、清掃ロボットを導入したほとんどの物件では使われることなく安置されています。

 

つまり、ビルメンテナンス会社、メーカー、オーナー(施主)のいずれも現場に合わせた清掃ロボット活用のシミュレーション・工程表の作成ができない、つまりプランニングができる人がいないことが第一の問題点です。

 

〇問題点2 マネジメントできない

皆さんに次の質問です。試験運用でも構いません、実際にロボット導入したことはありますか?

 

その際、人件費をペイする程の効果は実感できましたでしょうか?

 

おそらくそういった方はまだほとんどいないと思います。つまり現場のマネジメントができる人がいない、これが第二の問題点です。

 

〇問題点3 トラブルシューティング

次の問題点はトラブルシューティングです。清掃ロボットを中心とした清掃管理を行う場合、ロボットの故障は致命的です。

 

作業するのが人であれば出勤を調整する、みんなで少しずつ残業をして補う、または応援を呼ぶことで対処できます。

 

一方、ロボットの故障は発覚してから連絡後、メーカーに来てもらうか代わりのロボットを送ってもらい、それを現場でセッティングしなければなりません。

 

これらがどのくらいのスピードで対応してもらえるのかわからないと不安で導入できないですよね。

 

しかし、それでも清掃ロボットを導入しなければなりません。なぜならお客様のニーズとビルメンテナンス会社のサービスのミスマッチが増え、このままではお客様が自社で施工するか、ロボットを扱えるビルメン会社に乗り換えてしまうからです。

 

ロボット導入ための3つの条件

では具体的に清掃ロボットを導入するために、どのような手順を踏めばいいか説明していきましょう。

 

まずは現場の選定について、以下の3つの条件を満たしている必要があります。

 

 ●条件1 1日2時間、週5日以上床清掃にかかるところ
●条件2 マンションではないところ
●条件3 24時間警備や警備計画が入手できるところ

 

条件1の理由ですが、ロボットの種類は大きく分けて3種類あります。それぞれ価格の目安は以下の通りです。

 

・小型/20~100万円
・中型/200万~300万円
・大型/300万~500万円

 

「思ったよりも高い!」と感じた方も多いと思います。しかし、5年(60カ月)償却で考えてみましょう。

 

・小型:3,333円~16,666円/月
・中型:33,333円~50,000円/月
・大型:50,000円~83,333円/月

 

一番価格の高い大型のものでもパートスタッフ1名の月給と同程度になります。

 

汎用的なロボット掃除機である『RULO Pro』が月額52,900円で、1カ月21日(週5日)で割ると2,519円になります。1,200円の時給でスタッフを雇うと1日2時間強でペイができる計算になります。

 

これが条件1になる理由です。

 

条件2ですが、これは単純です。マンションをやるなら共用部にロボット導入を考えますが、そもそも賃貸マンションは共用部が少ないのです。

 

そのためロボットでやる方がかえって効率が悪くなることが考えられます。

したがって現状ターゲットとなり得るのは下記のような現場です。

 

・外来のべ床面積が5,000㎡以上の病院
・1フロア当たり1,000㎡以上の売場面積を持つ小売店
(ホームセンター・スーパーマーケット・百貨店)
・延べ床面積30,000㎡以上の大学・空港や港のターミナル
・床材は、塩ビ・長尺よりもカーペット

 

条件3についてですが、スクラバーなど水が出る清掃ロボットは日中人がいるなか作業を行うのは転倒事故など起こす可能があるため困難です。

 

夜間動かすのが安全面・効率面としていいのですが、機械警備が入っていると発報したり

 

施錠されていて通行ができない場合があります。警備と連携できればスムーズに運用できるほか、警備員がロボットを動かす、ロボットが巡視点検も行うことでコストメリットを出せます。

 

まとめ

上記で説明してきたように、条件次第ではありますがロボット導入によって「儲ける」ことは十分に可能です。

 

課題となっているロボットを導入した現場管理の具体的なプランニングやマネジメントの方法については、「これから」ロボットメーカーと一緒になって作り上げていく必要があります。

 

現状、どのメーカーも手探り状態な感は否めませんが、重要なのは「どこ」と共に作り上げていくか。

 

北海道から福岡まで全国規模の展開をしており、そのフィードバックが素早く得られるのがパナソニックの『RULO Pro』です。

 

トラブルシューティングについてもパナソニックの『RULO Pro』であれば24時間対応の手厚いサポート体制で安心です。

 

年1回定期点検を実施するほか、万が一の時には全国に広がる拠点から、現場に担当者が駆けつけてくれます。

 

ロボットを扱えないからと他社に乗り換えられないよう、テスト運用を進めてみてはいかがでしょうか。

 

パナソニックの営業マンが現地訪問のうえマップ作成を行ってくれるので導入もスムーズです。

 

もっとも効率よく、もっとも素早く、清掃ロボット運用のしくみを構築できるパートナーとしてパナソニックを活用しましょう。

 

まずは下記からデモのご依頼を。

商品についての問い合わせ先

『RULO Pro』の製品ページは こちら

『RULO Pro』のデモ依頼、商品の問い合わせについては こちら

『RULO Pro』のカタログダウンロードは こちら

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