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第9回 ポストが人を育て、人を潰す

経営者/管理職に求められるビジネスマナーと心のあり方

20年ほど勤めてこの春から係長になりました。給料はほとんど上がらず名目的な役職です。でも、それなりに責任は求められるし、周囲の視線も意識します。自分では適任とは思いませんが、女性の管理職を増やさなければいけないので、私に白羽の矢がたったようです。実力が伴わないのにポストが上がるのは困ります。

ご相談者/Ⅰさん(40) 係長 女性

V字回復させた某大手電機メーカーの社長が、成功の秘訣の一つに「女性管理職を増やすこと」を上げていました。男性とはものの見方が違います。男性目線で見ていた世界が変わり、男社会が当然としていた会社が変わるのです。例えば、製品管理、サービスのあり方、顧客対応などに消費者の目線が色濃く出てきます。

Ⅰさんの会社もこういった流れに乗ろうというのでしょう。悪いことではありません。ただ、それまで使われるだけだった女性がいきなり、管理職になってスタッフを束ねろと言われても戸惑います。

実力が伴わないのでは、という不安も理解できます。ですが、安心してください。周りを見回してみて皆優秀で管理職に向いている人ばかりでしたか。そんなことはありませんね。

ポストが人を育てるのです。

管理職という立場で会議に参加した感想はいかがですか。こんな会議を延々としていたのかと内心呆れてはいませんか。また、部下とは良好な関係でしょうか。実践はこうした体験で養っていきます。

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一方、理論は学ぶしかありません。本屋さんに行けば、入口近くにはたくさんのビジネス書があります。係長はいわゆる中間管理職、中間管理職向けは選び放題です。タイトルでも、著者でも、装丁でも、気に入った本を読んで学びましょう。一人でもできることは、ささっと、こっそりと、しっかりとやります。こうして実力をつけます。

ですが、Ⅰさんの持つやわらかな感覚は忘れないでいて欲しいと思います。それは、どこかで買ってくることは出来ないものです。

ポストは会社の中の一つの機能です。偉いからなるのではなく、組織の中で必要な役割としてあるのです。それを間違えると、ポストが人をダメにしてしまいます。

女性の管理職というと、数合わせとか下駄(げた)を履かせたと揶揄(やゆ)されますが、経緯から考えるとそれも事実です。割り切って係長の役割をこなしてください。

著者

川崎美紀(かわさきみき)
研修講師 オフィス リバー
 
国際線CAとして活躍後JALアカデミーのインストラクターに転職。同時に個人事務所を立ち上げ、全国各地でマナー研修や講演を行う。2012年独立。CDA(キャリア・ディベロップメント・アドバイザー)、キャリアコンサルタント資格を取得し、キャリアカウンセリングにも従事している。著書に『川崎美紀のSMILE通信 きょうもおもてなし日和』(クリーンシステム科学研究所 発行)がある
 
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