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第7回 遠き道は急ぐべからず

経営者/管理職に求められるビジネスマナーと心のあり方

同期のCが先に管理職になりました。入社当時は自分の方が目立つ存在で出来も良かったと思います。Cは上司や同僚に恵まれ、バリバリ仕事をこなしていわゆる「出世頭(しゅっせがしら)」、それに比べ遅れを取ったと感じます。出世にはこだわらないつもりでしたが、今の部署では何をしても評価されず、悔しいです。できると思われたい。

ご相談者/Gさん(29) Cさんと同期の入社

それはさぞ悔しい思いをしていることでしょう。負けたくないと思う気持ちは大切です。同期入社同士で出来を競うことほど厳しく、辛く、そして楽しいことはありません。お互いを高め合える人に恵まれたのは、幸せなことです。Gさんの年は有能な人がたくさん入社した年だったと思われます。Gさんもその中のひとりですね。

manner07_2.jpg「人の一生は重荷を負ふて遠き道を行くが如し。急ぐべからず」

人生は重い荷物を背負って長い道を行くようなもの、急ぐことはない。と昔の人も言っています。今は少し遅れを取っているように感じているかもしれませんが、考えようによってはこれからのための準備期間を与えられているとも言えます。

Cさん個人に留まらず、Cさんの職場環境と比較してもやや卑屈になっているようです。

話を聞いてみると、実は側(はた)から見えるような状況でないかもしれません。そう見えるように振る舞っているだけかもしれません。ですから、他人と比較するのではなく、今の環境や状況でするべきことをすることに専念したほうが良い結果に結びつくのではないかと思います。

“できる人”になるために、3つの習慣を身につけてください。

❶自己効力感(やればできると自信を持つこと)を感じ、自己肯定を高める

些細なこと、小さなことでもやり遂げる、やり切る充実感や達成感を感じて積み重ねましょう。

❷ 言葉遣いを肯定的なものに変える

「出来ない」「だめだ」「負けている」などの否定的な言葉は繰り返すうちに知らず知らず自分に暗示をかけてしまいます。例えば、「Cよりも劣っているので価値がない」ではなく、「Cに劣るところもあるが、優れているところもある」と言い換えてみましょう。

❸メモを活用して、言動の確実性を高める

一度指摘されたこと、経験したことはメモしておくなど忘れないようにして“確からしさ”を増すようにしましょう。あてにされることが増えてくると、周囲があなたに一目置いているとわかるはずです。

まずはあなた自身が変わることが必要です。

著者

川崎美紀(かわさきみき)
研修講師 オフィス リバー
 
国際線CAとして活躍後JALアカデミーのインストラクターに転職。同時に個人事務所を立ち上げ、全国各地でマナー研修や講演を行う。2012年独立。CDA(キャリア・ディベロップメント・アドバイザー)、キャリアコンサルタント資格を取得し、キャリアカウンセリングにも従事している。著書に『川崎美紀のSMILE通信 きょうもおもてなし日和』(クリーンシステム科学研究所 発行)がある
 
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