
足がつったことのある人は、かなり多いでしょう。
自分の意思とは無関係で筋肉がけいれんして、強い痛みが伴います。
またいつもは自由が利くはずなのに、足がつると思うように筋肉を動かせなくなります。
足がつる症状は中高年に多く見られます。
しかし一方で20代の方にもみられる症状です。
20代のような若者でなぜ足がつってしまうのか、今回は若者の足のつる事情についてくわしく見ていきます。

20代で足がつる原因は?
足がつるのは中高年の間で発症率が高いです。
これは年齢とともに運動量が減少して筋肉量が減る、血流が悪くなるなどが原因です。
一方20代で足がつってしまう背景として、いくつか代表的な要因が見えてきます。
運動中に足がつる
20代の場合、まだ筋力は十分あるでしょうし、活動量も高いでしょう。
ですから足がつる頻度はさほど多くないかもしれません。
しかし激しい運動をすると筋肉疲労がたまり、足が痙攣して思うように動かなくなる可能性は十分あります。
特にサッカーやテニスなど、ダッシュしたり方向を急転換したりすることの多いスポーツをしているとリスクが高いので注意してください。
またジョギングでも長時間続けていると、つってしまうこともあります。
特に熱中症の前兆症状で起こりやすいです。
真夏にスポーツしてつった場合には、熱中症を疑ってみましょう。
速やかに涼しいところに移動して、水分とミネラルを補給してください。
妊娠が原因の場合も
20代で結婚して、妊娠するという女性もいるでしょう。
妊娠中に足がつる経験をしているのであれば、妊娠が影響している可能性もあります。
妊娠中は、体にいろいろな変化が生じます。
ミネラルバランスが崩れてしまって、足の筋肉が思うように動かせなくなる恐れがあります。
その他にも胎児が成長するに伴って、腹部が下半身を圧迫します。
そして足に流れる血流が悪くなり、つることがあります。
さらに体重が増加して立ったり歩いたりしたときに、これまで以上に足に大きな負荷がかかります。
これも足がつる原因の一つと考えられます。
特にふくらはぎの筋肉がけいれんするこむら返りを起こしやすくなるので注意が必要です。
エアコンが影響している
中高年の方の中には、猛暑の時でももったいないなどの理由でエアコンをあまりかけない人も多いです。
しかし20代のような若い方であれば、エアコンを積極的に使っている方も多いでしょう。
夏場、眠っているときに足がつった経験はありませんか?
眠っているときに足がつるのは、エアコンが原因かもしれません。
エアコンの冷気が足に当たることで、足の筋肉が冷えます。
血管も収縮して血流も悪くなります。
こんな時に寝返りをして足の筋肉を動かしたときにけいれんを起こす可能性があります。
夏場エアコンをかけるのは熱中症対策のために必要です。
しかしあまり冷やしすぎたり、足に直接風が当たったりすると足がつってしまうかもしれないので注意が必要です。

足がつらないようにするためには?
足がつると激痛が走りますし、自分でも思うように動かせなくなります。
できることなら、足がつらないようにしたいところです。
そのために普段からどのような対策ができるか、以下にまとめました。
こまめな水分補給
夏場運動しているときに足がつってしまうという経験をしたことのある方も多いでしょう。
これは大量に汗をかくからです。
汗で水分とミネラルが失われ、足がけいれんしてしまいます。
ですから夏場はこまめに水分補給することが大事です。
ミネラルを補給するために、汗をかいたときにはスポーツドリンクなどはおすすめです。
また人間、睡眠中にコップ1~2杯の汗をかくといわれています。このため、就寝前にコップ1杯の水を飲むのもいいでしょう。
お風呂に入ろう
お風呂に毎日入ることも大事です。
といってもシャワーだけ浴びるのではなく、湯船につかることです。
湯船につかると体を芯から温められます。
筋肉がほぐれますし、血行も促進されます。
湯上りには足首やふくらはぎをマッサージすると、より大きな予防効果が期待できます。
別に力を入れる必要はありません。やさしくもみ込むようなイメージでマッサージしましょう。

まとめ
足がつる症状と聞いて、中高年に起こるものというイメージがあるかもしれません。
確かに年齢別でみると、中高年の方が頻度は高いです。
しかしだからと言って、20代のような若者でも足のつる可能性は大いにあります。
特にここで紹介したように激しい運動をしたときや夏場エアコンをかけて眠ったときなどは起こるリスクがあります。
また20代の女性で妊娠している方も多いでしょう。
特に妊娠後期になって、胎児もそれなりに大きくなってくるとこむら返りが起こりやすくなるので注意しましょう。
足がつらないようにするためには、水分だけでなくミネラルもこまめに補給してください。
また忙しくても湯船に入って、疲れを十分いやすのも効果的です。