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日本の火力発電所の発電量の割合が問題点だらけの真相?

日本の火力発電所の発電量の割合が問題点だらけの真相?

前回は原子力発電に続いて、今回は日本の火力発電について紹介いたします。

東日本大震災後、国としては『脱原発』を政策として進めました。

 

しかし、現在のようにエネルギー不足が深刻となり、電気代が1.5倍まで上がっている状況でも、原子力を使うべきなのか?使わないべきなのか?

 

意見が分かれるところですね。

(前回の原子力発電についてはこちら

 

現在世界では、『カーボンニュートラル』『SDGs』『脱炭素』などいかにCO2の使用を抑え、環境を考慮して行くのか?

が問われるようになりました。

 

日本では、現在火力発電がメインですが、国内の何%が火力発電なのか?

環境への配慮はどうなっているかについて紹介していきます。

 

火力発電とは?

火を使って熱エネルギーを利用して電気を生み出す技術のことです。

蒸気を使って熱エネルギーを利用します。

(発電のタービンの仕組みは原子力と同じ)

 

火力発電の種類

石炭火力発電

石炭火力発電とは、石炭を燃やして熱エネルギーを利用して電力を生み出す技術のことです。

地形条件や環境条件などに応じて、一般的な石炭火力発電では、石炭を炉内に入れて燃焼します。

 

燃焼した石炭から熱エネルギーと放射性物質などを発生させます。熱エネルギーを利用して、熱エネルギーを効率よく加熱し、蒸気を作り出し、タービンを回し、検証を押し、発電機を回して電力を生み出します。

 

今日では、環境問題から石炭火力発電はあまり使用されていませんが、今後も広範囲な使用が行われる可能性があります。

石炭を運ぶタンカー(約8万5千トン)1せき分で、約96万軒が1ヶ月に使う電気を作ることができます。

 

天然ガス火力発電

天然ガス火力発電とは、天然ガスを燃やして熱エネルギーを利用して電力を生み出す技術のことです。

 

天然ガス火力発電は、石炭火力発電と比べて、二酸化炭素の排出量が少なく、環境負荷が低く、経済的な利用コストが低いなどの特徴があります。

 

LNGタンカー(約9万トン)」1せき分で、約240万軒が1ヶ月に使う電気を作り出しています。

 

石油火力発電

石油火力発電とは、石油を燃焼して熱エネルギーを利用して電力を生み出す技術のことです。

石油火力発電は、石炭火力や天然ガス火力発電よりも効率が高く、安定した電力供給が可能という特徴があります。

 

しかし、環境負荷が大きいという欠点もあります。石油火力発電の仕組みとしては、石油を炉内に入れて燃焼して熱エネルギーを発生させます。

 

熱エネルギーを利用して、熱エネルギーを効率よく加熱し、蒸気を作り出し、タービンを回し、検証を押し、発電機を回して電力を生み出すことができます。

 

コストでは石炭、天然ガスよりも高価です。

日本火力発電の割合は以下のようになっています。

出典:資源エネルギー庁2022年度結果概要

日本では、石油での火力発電ではなく、石炭や天然ガスが主に使われています。

 

日本の電力のうち、火力発電が占める割合

電源 2014年  2015年    2016年    2017年    2018年    2019年    2020年    2021年    備考
火力 87.9% 85.7% 83.6% 80.8% 77.9% 75.0% 74.9% 71.7% 石炭、LNG、石油ほか

 

出典:環境エネルギー政策研究所

上のExcelのように、日本の火力発電の割合は2014〜2021年までで約7〜8割です。

 

因みに2013年前は原子力発電が3分の1を占めている時期もありました。

東日本大震災前、2010年度の電源別発電電力量の割合は、液化天然ガス(LNG)が29%、石炭が28%、原子力が25%、石油等が9%、水力が7%、地熱および新エネルギーが2%となっていました。

出典:日本原子力文化財団

 

確かに資源が乏しい日本なので、安心して運用できるのであれば原子力発電は大変魅力的ですが、日本には地震やそれによって津波が起きることを考えると、地政学的に原子力発電の運用は難しく、火力発電に頼るしかないのが現在の日本です。

日本の火力発電は地球環境に悪い??

 

実は、日本の石炭火力発電は世界の水準からしてもかなりクリーンになっています。

 

石炭による大気汚染物質のうち90%を環境対策技術の推進や効率的な燃焼方法を開発することで世界でもトップクラスのクリーンな石炭火力発電を実現しました。

火力発電によるSOx(硫黄酸化化合物),NOx(窒素酸化化合物)の排出量は米国、カナダ、イギリス、フランス、ドイツ、イタリアよりも低い数値となっています。

情報参照元:J -POWER

 

日本の火力発電のまとめ

今回は、最近電気代の高騰や、EV車の継続不可能などエネルギーに対する問題が多く取り上げられていることから、日本の電力の大部分を占める火力発電について紹介しました。

 

やはり、日本のものづくりに対する研究は凄いなというところですね。

 

石炭の有害物質を90%カットできるなら、電力消費量を90%カットすることも日本の技術力があれば不可能ではないと思います。

 

ただ、いきなり90%は無理なのでまず30%の削減をすることから始めてみてはいかがでしょうか?

 

私たちビルポは電力の無駄をなくす取り組みをしています。

 

詳しくは問い合わせよりご連絡ください!

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