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DX進んでいない業界→進んでいる業界

ビルポ事務局

デジタルトランスフォーメーション(DX)は、企業や業界がテクノロジーを活用して業務プロセスを変革し、価値創造や競争力の向上を目指す取り組みです。

DXは、世界中の業界に大きな影響を与えており、幾つかの業界では大変成功している一方、まだ取り組みが十分に進んでいない業界も存在します。

この記事では、DXが進んでいる業界と、進んでいない業界について解説していきます。

DXが進んでいる業界

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IT業界

IT業界は、自身の事業の核としてデジタル技術を活用し、DXへの危機感や意識が高く、顧客や社会のニーズに応えるための新たな製品やサービス、ビジネスモデルを創出することがメインです。

IT業界は、必要な人材やコストを確保しやすく、外部との連携も得意なため、DX推進に必要な投資や実行力が高いと言えます。

金融業界

金融業界は、「2025年の壁」に直面し、システム刷新やデジタル化への投資が急務であるという課題があります。

金融業界は、フィンテックと呼ばれるデジタル技術と金融サービスの融合によって、顧客ニーズや社会課題に応える新たな製品やサービス、ビジネスモデルを創出することが可能であり、DXへの取り組みが競争優位性につながると認識しています。

金融業界はグループ内外の多様かつ膨大なデータを活用して、パーソナライズドマーケティングやリスク管理などのサービス改善や効率化を図ることができます。これらの理由から、金融業界は他の業界に比べてDXが進んでいると言えます。

小売業界

小売業界は新型コロナウイルスの感染拡大によって、顧客の減少や在庫の増加など大きなダメージを受けました。

そのため、デジタル技術を活用して困難を乗り切ることが求められ、DXへの取り組みが重要になりました。

小売業界はオンラインとオフラインを融合させた「ニューリテール」を取り入れることで、顧客ニーズや社会課題に応える新たな製品やサービス、ビジネスモデルを創出する必要があります。

また、EC化やキャッシュレス化などの流れに対応するため、AIやIoTを活用した店舗運営や物流管理、マーケティングなどの業務プロセスやサービスの効率化や改善も求められます。

これらの理由から、小売業界は他の業界に比べてDXが進んでいると言えます。

医療業界

医療業界は新型コロナウイルスの感染拡大によって、医療従事者や医療物資の不足、院内感染のリスクなど大きな課題に直面しました。

そのため、デジタル技術を活用して医療現場の効率化や安全性を高めようという動機が強くなりました。

また、少子高齢化によって、医療費の増大や医療ニーズの多様化など社会的な課題に対応するため、データやAIを活用して予防医療や創薬などの新たなサービスやビジネスモデルを創出することが重要になりました。

さらに、地域間や国際間での医療情報や知見の共有・活用が求められており、クラウドやオンライン診療などを活用して遠隔地からでも質の高い医療を提供することが期待されています。これらの理由から、医療業界でもDXが進んでいると言えます。

DXが進んでいない業界

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建設業界

建設業界におけるDXの進展が遅れている理由は、重層下請け構造、現場業務の特性や習慣、中小・零細企業のデジタル化に対する認識不足、人材や予算の不足、DXの概念や具体的な取り組み方の曖昧さが挙げられます。

これらの課題を克服するためには、業界全体でのデジタル化への意識改革や協力体制の構築が必要です。

また、自社の課題や目標を明確にし、適切なツールやパートナーを選択することも重要です。

農業

農業業界におけるDXの進展が遅れている理由は、高齢化や労働力不足、デジタル技術の実例やベストプラクティスが少ないこと、デジタル技術の活用が限定的であること、非効率的な行政手続きや物流の遅れが挙げられます。

これらを克服するためには、農業DX構想に沿ったデータ駆動型農業の実現が重要です。また、各領域でデジタル技術を活用したプロジェクトを実行することも必要です。

教育業界

教育現場におけるDXの進展が遅れている理由は、ICT環境の整備不足、教員のICT活用指導力の低さ、DX推進のノウハウや人材の不足が挙げられます。

これらを克服するためには、文部科学省の推進する「GIGAスクール構想」や「AI戦略2019」に沿って、ICT環境の整備や教員・学生のAI能力育成を進めることが重要です。

また、「AIドリル」「遠隔教育」「オンライン授業」などのデジタルトランスフォーメーション(DX)の事例も重要な手法となっています。

まとめ

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DXは、あらゆる業界に大きな変革をもたらす可能性を秘めています。

この記事では、DXが進んでいる業界と、進んでいない業界について紹介しました。

DXが進んでいる業界では、さまざまな新しい技術やサービスが登場しており、DXがもたらす可能性を追求しています。

一方、DXが進んでいない業界では、まだまだ取り組みが遅れていますが、デジタル技術を活用した新しい取り組みが徐々に始まっています。

今後、DXが進むことで、あらゆる業界に新たな可能性が生まれることが期待されます。

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参考文献

ビジネスIT:【図解】建設DXを遅らせる「デジタル格差」5つの要因、中小企業はどう解決すべき?

Brain Pad Inc.:農林水産省が発表した「農業DX構想」とは?データが導く農業の未来

マイナビ:教育業界のDX、73%の学校で進んでいる実態が明らかに

DX SQUARE:なぜDXが注目されている? その理由と課題、DX推進企業の特徴

Brain Pad Inc.:金融業でデジタル化が進展!「金融DX」の取り組み事例をご紹介

Brain Pad Inc.:小売業におけるDXの取り組みは?

Robo-Pat:医療現場にはDXが必要|現状の課題とDXがもたらす効果とは

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