女性プロクリーナー 樽川めぐみが向き合うお掃除という仕事【後編】

横浜を中心に、夫婦でプロのハウスクリーニング店「キラッとハウス」を経営している、めぐみ専務、こと、樽川めぐみさん。女性プロクリーナーとして活躍する樽川さんが向き合うお掃除という仕事について語ってくれた【後編】です。

前編はこちらから
女性プロクリーナー 樽川めぐみが向き合うお掃除という仕事【前編】

普通の主婦からプロのハウスクリーナーへ。私の人生を変えた、かずき店長との出会い。

掃除の腕は上がらない、もっと上達したい、良い環境で働きたいと考える中で、現在の主人、かずき店長のブログと出会ったんです。

彼のブログを読む中で、掃除に対する熱意を感じて、たまたま住んでいるところが近かったこともあり、思わず「弟子入りさせて下さい!」とメールをしたのが出会いのきっかけでした。この出会いが、その後の私の人生を大きく変えることに。
彼との面接で現状を話したら、「環境のせいにするんじゃない。色々な状況の中で、自分で調べたり実践できることはまだ沢山あるはずだし、今の職場でできることは沢山あるはずだから、最後までちゃんとやりきれ」とお説教されました(笑)
当時悶々としていた私にとって非常にありがたい言葉で、がぜん仕事に対してヤル気が出ましたね!大手清掃会社を退職した後に、女性お掃除職人・経営者として独立開業して、彼の会社の下請け業者という形で現場作業を重ねて行きました。

まるで魔法のよう!?お掃除の奥深さを知りますます好きになっていく

初めてかずき店長に現場に連れて行ってもらった時、そのお掃除の技術に目からウロコでした。今まで私は清掃会社で何をやっていたんだろう??と思うくらい、衝撃の連続!!!
汚れに応じて、最適な洗剤と道具を使っていくと、余計な力をかけなくても汚れがスルスルと落ちていく。まるで魔法を見せられているような感覚です。
掃除の奥深さを知って、以前よりももっとお掃除の仕事が好きになっていく自分がいました。その後、かずき店長と結婚したのをきっかけに、私もキラッとハウスの運営に携わって3年が経ちます。

かずき店長とは、国内で初めて消臭の資格を、アメリカのラスベガスまで取りに行きました。「I I C R C」というアメリカの非営利団体があって、プロクリーナーとしての知識の習得と技術を訓練することを通して、業界のレベルを向上させることを目的としていて、日本でもI I C R Cの資格はプロの技術を学べる講座として注目されてきています。私個人でも、妊婦の時に整理収納アドバイザー2級の資格を取ったりと、ハウスクリーニングをより深く学び続けています。

ドラマティックなストーリーになっていますが、お掃除マニアが一緒になった、という感じですね(笑)

今、清掃業界ではちょこっと働ける主婦や女性人材が求められている?

清掃業界には、私たちのようにプロのハウスクリーナーとして、汚れと徹底的に向き合ってお掃除していく仕事と、定期清掃や日常清掃といって、ビルなどを定期的にお掃除していく仕事があります。どちらの清掃の仕事も、日本の「キレイ」を保つためにとても大事なお仕事です。
今、清掃業界では現場で作業する人材が不足してきていて、清掃業務を撤退する企業もあるくらい、人材不足は深刻化しています。そこで、今最も必要とされている人材が「主婦」なのです。

主婦が普段から自宅のお掃除を行っている、その日常的なお掃除がスキルとなって、そのまま仕事で活かせることが多いにあります。
特に定期清掃や日常清掃は、特別なお掃除の技術は不要のケースが多くて、お掃除の箇所と流れを覚えればOK。1回の清掃作業時間も1〜2時間が多く、毎週曜日固定や、月に何回という依頼がほとんどのため、育児をきっかけに退職して家事に専念している主婦の方が、スキマ時間に働きたい場合にピッタリのお仕事なんです。


まずは定期清掃や日常清掃のお仕事で働いてみて、私のように物足りなくなったら(笑)スキルアップもできるし、アラサーで子育てしている主婦でも、独立開業が可能です。お掃除をとことん求めても良いし、自分のライフスタイルに合った働き方を見つけても良い。清掃業は業務の幅が広いので、働く人にとっては柔軟性があるのがメリットの1つとも言えます。清掃業で復職のきっかけになる女性が増えるととても嬉しいですね。

私自身も今まで同様に「イケてるハウスクリーナー」を目指して現場作業を続けていきたいと思います。

この記事を書いたのは

【IICRC 国際清掃基準 認定会社】
キラッとハウス
神奈川・横浜でプロのお掃除をご提供するハウスクリーニング業者です。
http://www.kiratto-glitter.jp/about/ 

キラッとハウス専務 樽川めぐみ

@megumi.taru